地球から見える月の表側にも、私たちの知らないことがたくさんある。「晴れの海」「静かの海」「夢の湖」「豊かの海」など各地に、いくつもの人工的な球体がさりげなく転がっている。その存在や正体は、地球人の誰も知らない。
そして月の裏側、「モスクワの海」に月世界の国家、セレネイ王国があることを、地球人の誰も知らない。面積は北海道くらいで、地上と地下にセレネイ人こと月星人が住んでいる。この地域のみ空気が存在するが、「モスクワの海」を離れるに従って空気は薄くなり、やがて完全に真空状態となる。 旧ソ連末期に、モスクワアカデミーの天文学者、エルモライ・A・ロパーヒンはソ連の探査機が「モスクワの海」に空気があると主張したが、他国の科学者からは黙殺された。 もしこのとき、詳しく調査を進めていれば、あるいはセレネイ王国の存在が突き止められたかもしれない。 セレネイ王国地上の中心部には大きな丘があり、丘の上には白亜の柱と壁でつくられた巨大な宮殿がある。セレネイ王国の王宮である。 国王以下、実質的な権力者である摂政《せっしょう》のキラーリ公主、弟のエブリー・スタイン公子たちが、王宮護衛隊に守られて暮らしている。 丘の周囲には高層ビルの立ち並ぶ都市が広がり、その周囲を巨大な田園が取り囲む。 月世界は二十四時間、夜空のままで、決して地球のように朝が来ることはない。空には、キラキラ輝く無数の星が散らばり、決して空から消えることはないのだ。月の裏側のため、空に地球が浮かぶことはない。 セレネイ王国中心部には、三角錐《さんかくすい》の形をした高層ビルがズラリと並んでいる。 卵型の色とりどりの自動車が道路を疾走し、高層ビルを見下ろすようにハイウェイが通っている。飛行兼用の高級自動車も存在する。 そして高層ビルの立ち並ぶ地域にも、古めかしい屋敷が建っていたりもする。王宮を正面に見る位置に立つのは、年代を感じさせる三階建ての大きな屋敷。その屋敷の三階のベランダに、黒ずくめの人間が腰を下ろしていた。 黒いガウンを身にまとい、顔には黒のベールを垂らしており、全く顔が見えない。胸がふっくらしているところを見ると、どうやら女性のようだ。 すぐ隣には、この星のパソコンが置かれている。地球のパソコンと殆ど変わらないが、キーボードには象形文字のようなセレネイ文字が表示されている。パソコンにのディスプレイ画面には、青い地球が映っていた。地球の裏側からは見えないはずの地球である。 黒いベールの女性は、黒い手袋をはめた右手で首にかけていたロケットペンダントを手にとった。そっとペンダントを開ける。そこには朝井悠馬の顔写真があった。 なぜ地球の少年の顔写真を、月世界の人間が持っているのか? まさに謎は深まるばかりだ。 女性はベールの奥の目で、ずっと悠馬の写真を見つめている。「今日もずっとあなたのことを見つめている。ハッキリ見える。私の目なら」
ベールの女性はペンダントの写真を胸に押しつけた。
「今日もずっとあなたの声を聞いている。ハッキリ聞こえる。私の耳なら」
ベールの女性はペンダントの写真に話し続ける。肝心の朝井悠馬は、遠く離れた月で、見知らぬ女性が自分の写真に話しかけているなんて知るはずもないだろう。
「優しい悠ちゃんは、今日も賞賛されることをしていた。帰り道、公園でふたりの子どもか喧嘩しているのを見て、すぐにスケッチブックを取り出し、スラスラとふたりの子どもが肩を組んでいるイラストを描いた。ふたりの子どもにイラストをプレゼントすると、ふたりとも喧嘩をやめて肩を組んで帰っていった。楽しそうに笑いながら……」
ベールの女性が涙声になった。
「だけどそれだけじゃない。あなたに辛いことがたくさんあったことも知っている。もしも私があなたのそばにいられるなら、いつまでもあなたが優しい悠ちゃんでいられるように、あなたを助けてあげられるのに……」
女性の言葉が途切れた。屋敷の前が騒がしくなった。ベールの女性が、屋敷前の歩道に目を向ける。
縦列に並んだ五人のセレネイ王国保安部隊の兵士が通り過ぎていく。そして先頭に、セレネイ王国王宮護衛隊長のアマンの姿があった。 「アマンではないか。朝からキラーリの取り巻きを見るとは実に不愉快な話だ。あの女が出しゃばっているということは、何か重大事が起きたのか?」ベールの女性が不機嫌な声を出した。激しい憎悪の感情がこめられていた。
そして通り過ぎていくのは、アマンと兵士だけではなかった。「ごめんね、悠ちゃん。ちょっと別の用事があるの」
ベールの女性は悠馬の写真に優しく呼びかけて口づけをすると、ペンダントをしまった。
アマンは怒りを押し殺してムーン・ラット・キッスに呼びかける。「その袋をサライさんへお返しください」 「命令するのは私だ。直ちに処刑を執行せよ」 「袋をお返し願います」 「私はサラネイ王国の非常勤顧問だ。この処刑場では私が法律だ。お前は今すぐ、サライ母娘を処刑するがよい」 そのときだった。サライがアマンの方を見て、猿轡の奥から必死で何かを叫び始めた。袋を返すよう要求しているのではない。何か重要なことを伝えたいのだ。だが鼻から下を覆った無慈悲な猿轡は、叫びをうめき声に変えていた。 アマンがサライに近づき、話しかける。「何か話したいのですね。今、猿轡をはずします。私の判断で処刑は一時中止……」 アマンの言葉が終わる前に、ムーン・ラット・キッスの怒号が響き渡った。「お前が先に反逆者として処刑されることになるぞ」 「サライさんは何か話したいのです。もしかしたら……」 アマンが冷ややかな笑いを、ムーン・ラット・キッスに浴びせる。「あなたに都合の悪いことではありませんか? だからこそあなたは、処刑を急いでいるのではありませんか? 私は先ほどから疑っていたのです」 アマンは「しめた」と心の中で叫ぶ。ムーン・ラット・キッスに都合の悪いことは、キラーリ公主には都合のよい話。サライとリルの母娘の生命《いのち》を助けることが出来る。(間違いない。サライさんはムーン・ラット・キッスの秘密を知っている) アマンは客席を見回す。「みなさん、重大な発表があります」 アマンが高らかに叫ぶ。「発表などない」 ムーン・ラット・キッスの残忍で冷酷な声が響きわたった。観衆は、ステージで何が起きているのか、さっぱり理解できずにいた。ただ黒ずくめの女性の正体に気がついた者もいた。「ムーン・ラット・キッス女王だ」 「月世界の先住民族、ムーン・ラット族の最後の生き残り」 「キラーリ公主からも特別扱いされている」 「逆らえば生命《いのち》がないと聞いた」 「関わり合いになると、オレたちも巻き込まれるぞ」 ざわめきが大きくなっていく。「早く逃げ出そう」 「そうしよう」 おびえた声があちこちで聞こえてくる。席を立つ人々も現れた。 アマンがサライとリルをかばうように、ムーン・ラット・キッスの前に立ちはだかる。絶対に指一本触れさせない覚悟だった。(この女が、
ステージ中央。卵を大きくした形の陸空海兼用車「ムーン・ロヴァー」が着地した。運転手が降り、後部座席のドアを開ける。 アマン王宮警護隊隊長が車から下りた。鋭い目つきで客席を見回す。一瞬のうちに客席が静まり返った。 アマンはきりっとした姿勢で歩きながら、サライとリルの母娘に近づき、深く頭を下げた。「申し訳ありません」 サライが不思議そうな顔をする。「キラーリ摂政にあなたへの恩赦をお願いしましたが、実現しませんでした」 サライはそれを聞くとハッとしたように、アマンの顔を見つめる。しばらくすると、サライの方も深々と頭を下げた。「あなたには辛いかと思います。お嬢さんをお先に……」 アマンはサライの胸に顔を埋めたままのリルを気の毒そうに見つめた。何とかならないかと、最後の最後まで考えている表情だった。「お嬢さんが最期を迎える前に、悲しい思いをさせたくないのです」 アマンはサライの耳元でささやく。サライは大きくうなずいた。アマンへの深い信頼がその表情に表れた。「それからこれを」 アマンは赤い布袋を取り出した。小さな袋の中には、大きな愛情がつまっていた。 袋の中身は、サライが悠馬から受け取った真珠の指輪。そして地球に着いたらサライが悠馬に渡そうと考えていた月の石の指輪。 サライの両目から涙があふれた。「大切なものですね」 アマンが微笑む。サライは万感の思いを込めて大きくうなずいた。「大切な人のところへ持って行ってください」 アマンは手にした布袋を、サライのワンピースのポケットに入れようとした。サライの目が微笑む。 突然、強い風が一直線に吹いた。アマンの右手に一瞬、痛みが走った。 次の瞬間、布袋は消えていた。 サライをはさんで正面にひとりの女性が立っていた。数秒前まで、ここにはいなかった人間である。 黒いガウンに黒いベール、全身が黒づくめの女性。月世界の先住民族、ムーン・ラット・キッス。 右手に赤い布袋を手にしている。「何をしているんです」 アマンが立ち上がり、ムーン・ラット・キッスと向かい合う。「反逆者の重要な証拠を私が没収した」 ムーン・ラット・キッスは冷たい口調で答えた。「サライさんに返してください」 思わずアマンは、反逆者のサライを「サライさん」と呼んでいた。「憎むべきセレネイ王
サライはじっとリルを見守っている。(悠ちゃんは、きっと命令に逆らえなかった私のこと恨んでいるでしょうね。ねえ、私があなたに話したことを覚えてる?『朝井くんはね。優しくて、親切だけど、力もないし勇気もない。本当にダメな子なんだから。泣いたって叫んだって先生を助けることなんて絶対出来ないんだよ。どんなに優しくたって、親切だって、それだけで他人《ひと》を助けるなんて出来ないんだからね』 今の私も同じ。ただの月世界セレネイ王国の情報調査員なんかじゃ、悠ちゃんを助けることなんか出来ない。だけどね……)「早く反逆者の首を斬れ!」 「早く!」 「早くせんか!」 「地球のスパイ野郎を殺せ」 「地球は敵だ」 「地球総攻撃はいつだ」 「さあ、総攻撃の前祝いだ」 「ブルブルブル、ワシはの~、死刑を見物するのが唯一の楽しみなんじゃ。早くしてくれい」 客席の人々の声が大きくなる。リルの泣き声が一層大きくなる。猿轡の奥、サライは心の声で地球に向かって叫んでいる。(悠くん、怒らないでね。この子はね。私は悠くんとの間の子どもからね。ほかの人間の子どもなんかじゃない。悠くんを思う気持ちの中で生まれた私と悠くんの子どもなの。リルの魂はね、もうすぐ地球に行くからね) サライは母娘を冷たく見つめる冷たい視線があることに気がついてはいない。(サライ。地球の情報調査から帰還したお前から悠くんのことを詳しく教えて貰って、初めて彼を知った。悠くんを一日中、見ていたかったから、お前に頼んで、月の表側に人工衛星型の移動望遠鏡を設置してもらった。悠ちゃんに出会って私の人生は変わった。お前には感謝している。だが悪く思うな。お前は死ななければならないんだ) 観客席の何人かが上空を指さす。ステージの上空に、卵を大きくした形の陸空海兼用車「ムーン・ロヴァー」が姿を現した。軍の公用車であることを示すように、色はブラックであった。ムーン・ロヴァーはゆっくりと垂直にステージに降下していく。 果たして母娘の運命は?
キラーリ公主がベッドに横たわっていた頃。全身黒ずくめの女性がスタジアムに入る正目面玄関を見上げていた。あたりに人の気配はない。スタジアムからはザワザワと人の声が聞こえてくる。「みなさん、お静かに願います」 アナウンスの声が響いてくる。 ここはセレネイ王国地上中心部フルムーン・シティに建設された「ムーン・パーク」。 ムーン・パークとはセレネイオ王国地上中心部にある円形の公園である。面積約十ヘクタール。東側に正面出入口があり、公園の中心には円形の花壇に囲まれた噴水がある。これだけで二ヘクタールの面積。 花壇には、月だけに存在する「ムーン・リバー」という花がたくさん植えられている。この花は一年中、ゴールドに輝くきらびやかな花をちりばめながら、太い茎がほぼ一直線に空に伸びる。最高で成層圏に達するほどまで生長すると云われ、「ムーン・リバー」のひとつは八キロの高さまで達していた。 「スカイ・ウォーター」と呼ばれる噴水は、月の成層圏十一キロメートルの高さまで噴き出す。 花壇の回りにはいくつものテーブルやベンチが置かれ、恋人同士や家族連れが、花壇の花々と空高く噴きあがる噴水を見て喝采を叫んでいた。この周辺には数多くのミニショップが集まり、軽食や飲み物、スィーツや玩具を販売していた。 北側には野外ステージがあり、休みともなればミニコンサートや演劇、映画などの催し物で賑わう。キラーリ公主やエブリー・スタインが主催する交流会やコンサート、「キラーリ公主を撮影しよう ボランティア・撮影会」などのイベントも開催され、若者たちの人気である。野外ステージに接して成層圏まで伸びる「スペース・コースター」をはじめとする乗り物広場があって、家族連れに圧倒的人気である。 南側は、野外レストランの立ち並ぶスペースとなっており、花や草木などの自然や小鳥のさえずりを楽しみながら、野外に置かれたテーブルで食事の時間を過ごすのだった。 だがムーン・パークの西側を見てみよう。そこだけはほかのスペースとは、全く印象が違っていた。うっそうとした森に囲まれ、寂莫とした雰囲気に包まれている。森を抜けると目の前にスタジアムが表われる。 スタジアムの正面玄関の前には、赤い立体文字が宙に浮かび上がっていた。 ぞっとするように案内だった。<本日セレネイ王国特別法国家
「セレネイ王国のみなさ~ん、こんにちは。月の王女様、セレネイ王国の摂政、キラーリです。地球総攻撃の決まったことをお知らせしま~す。」 ムーン・ラット・キッス女王が立ち去ってしばらくした後の宮殿。キラーリ公主の陽気で明るい声が響き渡る。「地球は元々、月から分離した兄弟惑星。地球の発展は、月から移住した月世界の人間が実現したようなものですよね。その後、月世界は隕石の雨のせいで廃墟と化し、空気が少なくなったりして、とっても住みにくくなりました。地球人類を滅ぼし、私たちセレネイ王国のセカンドハウスにしましょうよ」 テニスルックのキラーリ公主が、左右に優雅に舞いながらテニスラケットを振る。襟元がホワイトのライトピンクのポロシャツにホワイトのプリッツスミニスカートで、太腿を惜しげもなく晒している。ホワイトのハイソックスがキラーリ公主の大きな目にピッタリとマッチし、まるで少女のようにあどけない可愛さを演出していた。 キラーリ公主はラケットを手に華麗に舞い、その度にスカートがフワフワと跳ね上がる。白い太腿がキラキラと柔らかく輝く。キラーリ公主はニッコリとウィンクしながら微笑みかける。 タオルを受け取り、目を輝かせながらそっと顔をぬぐう。夢見る乙女の瞳が光る。 本当のことを言えば、キラーリ公主は笑ってもいないし、夢を見てもいない。彼女の心の中を見てみよう。(ひとりだろうと一億だろうと、人を動かすなんて簡単簡単。イケメンと美女さえいれば、言葉なんて要らないから。おじいさんやおばあさんが、百時間使って話したって、だーれも動かない。見苦しいものなんか見たくないし、聞きたくないんだもん) 一方、ベッドの上には、腹ばいになったもうひとりのキラーリ公主がいた。テニスルックのキラーリ公主は、国民へ地球総攻撃を報告するための立体動画だった。女性用にはエブリー・スタインの立体動画も用意されていた。 ムーン・ラット・キッスが地球に向かって最終調査をするために地球総攻撃は延期。キラーリ公主のテニスルックは、まだ一般には公開されてはいない。 立体動画のキラーリ公主は、最初から最後まで笑顔を絶やさない。「セレネイ王国の軍隊を支えてくださる義勇兵を募ってます。参加が難しかったら、義援金をお願いできないかしら。みなさんのご協力が、地球を滅ぼし、セレネイ王国の未来を築きます
キラーリ公主にとっての三十分は、チェスのゲームを終了させるのに十分な時間だった。 ゲーム開始から三十分後。宝石の輝きに囲まれた大きなベッドの上に、キラーリ公主とムーン・ラット・キッスが向かい合って座っている。 キラーリ公主はゴールドの駒。ムーン・ラット・キッスはシルバーの駒。 地球以外の惑星で行われるチェスでは、特にどちらの駒が先手とは決まってはいない。今回のゲームは、キラーリ公主が声をかけてシルバーが先手となった。 キラーリ公主の側に月の形のキング。 ムーン・ラット・キッスの側に地球の形のキング。 自分の駒を駆使し、相手のキングを取った方が勝利となる。 キラーリ公主は太腿もあらわに横座りし、膝小僧を前に突き出していた。白い肌が甘く柔らかく輝く。 ムーン・ラット・キッスは黒いガウンから右手だけ伸ばして駒をつまんでいる。 チェスボードに、シルバーの駒はほとんどん残っていない。 キラーリ公主は余裕たっぷりの表情で、ムーン・ラット・キッスの次の手を見つめている。 ムーン・ラット・キッスはベールを垂らしているため、顔の表情が全く分からない。 ベッドのそばでは、エブリー・スタインが軽蔑の眼差しでムーン・ラット・キッスを見つめている。(ムーン・ラット・キッス。振り下ろした駒をどこに置く? 姉上にチェスで敵うはずがない。お前が負ければ、地球で最終調査などする必要はない) ゲームは、とっくにキラーリ公主の「チェック」まで来ていた。ムーン・ラット・キッスは火星の駒を手にしたまま、どこに置くことも出来ずにいた。「どうぞ、ごゆっくり。私はいくらでも待ちましょう。あなたが諦めるまで」 エブリー・スタインはこの言葉を聞き、内心、腹を抱えて笑っていた。(諦めろ。月の先住民族の老いぼれ) ムーン・ラット・キッスは駒をどこにも置けないまま、すでに五分が経過した。 キラーリ公主はニコッと楽しそうな笑いを浮かべた。「一応申し上げておきますが、すでにこのゲームは『チェックメイト』です。なぜかと云えば……あっ!」 キラーリ公主の驚いた声。ムーン・ラット・キッスが手にしていたシルバーの駒が、キラーリ公主の顔のすぐそばを通過した。頬にかすかな衝撃。そのままシルバーの駒は、ベッドの床に叩きつけられた。「チェックメイトは永遠に来ない」 ムーン・ラット・キッスが